イヤイヤ期の乗り越え方
2歳前後になると始まる「イヤイヤ期」。
何をするにも嫌!と言われるとどうしていいのか分からずこっちまで嫌となってしまいます。
親も子どももストレスを溜めずにイヤイヤ期を乗り切る方法をまとめていきます。
イヤイヤ期はなぜ始まる?
【自我の芽生え】
イヤイヤ期は自分でやりたいという気持ちの芽生えから始まります。
2歳頃になると走ったり簡単な片付けや着替え、食事など自分で行えることが増えてきますよね。
それまで出来なかった事を自分でやりたいと思える成長の証とも言えます。
挑戦することややり遂げることは小さなことでも子どもにとっては大きな喜びであり、好奇心を満たす機会です。
親は手伝ってあげたほうが速く、つい手を出してしまいがちですが、子どもは自分ですべてやりたいため「嫌!」と拒絶してしまいます。
【自分の気持を表現できない】
自分でやりたい事が増える反面、パパやママに甘えたい時期です。
上手に甘えたい気持ちを伝えられればいいですが、自分の気持ちをうまく伝えることが出来ないため、わざと「嫌!」といって困らせることで自分に気を引きつけようとする子もいます。
「眠い」や「疲れた」などの感情をうまく表現できず、どうしたらいいかわからないというときも泣き叫んだり暴れる子もいます。
【出来ないことが不満に感じる】
他にもやりたいのに出来ないという事が不満に感じることも原因になります。
自分でやりたいため、「嫌」と拒絶しますが、挑戦して失敗するとストレスや不満を感じたことにより泣きわめくもあるでしょう。
どうしても嫌と言われるのでお手上げですよね。
イヤイヤ期の対応は?
親にとっては悩みのタネですが、子どもが自己主張するのは「第一次成長期」とも言われ、精神面での成長・発達をしている証です。
自立性や自己主張の方法を学ぶ時期ですのでストレスを溜めずに対応したいですよね。
ですが、実際どのように対応すればいいのでしょうか。
対応するポイントを紹介していきます。
【共感する】
子どもは意味もなく「いや」と言っているわけではありません。
どんな理由であっても、「イヤなんだね」と共感し寄り添っていきましょう。
何が嫌なのか、どうしてほしいのか、どうしたいのかを寄り添っていくと少しづつ話してくれるかもしれません。
まだうまく言葉を伝えるのは難しいですが、先回りしてあれこれ尋ねるのではなく、根気よく子どもの言葉で伝えてくれるのを待ちましょう。
【やりたいを肯定する】
子どもがやるより大人がやったほうがスムーズなのは当たり前ですが、先回りして行動し、子どものやりたいを否定してしまうのは、自立心を養う機会を逃してしまいます。
朝の時間や時間がない時にすべて子どもの「やりたい」という気持ちを叶えるのは難しいですが、そういったときは途中までは手伝って、最後を子どもに任せましょう。
そうすると子どもは「出来た」という満足感や達成感を味わうことが出来ます。
【気持ちが切り替えられるようワンクッショおく】
遊びなど熱中しているときに何かしようと提案しても子どもは気持ちを切り替えられず、何を言っても「嫌」と拒絶することがあります。
いきなり何かしようとするのではなくワンクッション置くことを心がけましょう。
例えば、公園に行って帰りたくないときは「滑り台あと1回やったら帰ろうね」などいきなり中断させるのではなく子どもにも区切りをつけられるようにしていきましょう。
楽しいことをいきなり奪われるのではなく、子ども自身も切り替えるのを待ってもらえるので反発心も少なく素直に行動してもらいやすくなると思います。
【目で見てわかるルールを決める】
おやつなど時間や量に制限をつけたいときは「あとちょっと」などの曖昧なものではなく、視覚的に子どもにもわかるようにルールを決めましょう。
「時計の長い針が6のところまできたら帰ろうね」や指を1本立てて「お菓子はあと1つだけだよ」と伝えると子どもは理解しやすくなります。
イヤイヤ期にしてはいけないこと
つい親もイライラしてしまいがちですが、避けたほうが良い対応について紹介していきます。
【だめと押さえつける】
「嫌」という子どもに対し、「そんなこと言っちゃだめ」などと押さえつけてしまうと自己主張の妨げになってしまいます。
またうまく出来ない子どもに対して「そんなやり方はだめ」と否定するのも同様です。
これらは子どもが自分の気持ちを主張することや、自分でやりたいという気持ちを失う原因にもなってしまいます。
そんなときはお手本を見せたり、「それをやったら怪我しちゃうよ。ママ悲しいな」などと説明したりしてくださいね。
【交換条件を出す】
「お菓子を買ってあげるから帰ろう」などと交換条件を提案するのもおすすめ出来ません。
子どものやりたいことを必要以上に我慢させる原因になったり、集団生活を送る際に「おもちゃを貸してくれないならもう遊ばない」などとお友達にも交換条件を提示してしまう可能性もあります。
【感情的に叱る】
親も「嫌」と何度も言われたらイライラしてしまい感情的に叱ってしまうこともあるかと思いますが、できる限り避けたいことでもあります。
子どももストレスを感じ、余計に反発してしまったり、子どもの自立心や主張を妨げる原因になります。
まとめ
イヤイヤ期はいつかは終わります。
子どもの主張に参ってしまうこともあるかと思いますが、スケジュールに時間を持ったり子どもとゆっくり話をしたり、かんしゃくを起こしている子どもと少し距離を取ってみたり。
たまには子どもを預け自分の時間を作りリフレッシュしたりと無理せずうまく対応していきましょう。